新しい学習指導要領や自民党の議員立法にも登場している「キャリア教育」
職業教育?就労観を育てること・・・?
それだけではありません。それをも含む、よのなかで生きていくための能力や態度のことです。礼儀や心技体が含まれます。
文部科学省の言う「キャリア教育」についてをまとめました。
付けたいチカラ(社会人基礎力、基礎的・汎用的能力)についても一番下に記載があります。
キャリア教育とは、
一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育
(文部科学省 平成22年度第二次審議経過報告)
社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程
(平成22年1月、中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)
人が、生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ねのこと
(中央教育審議会(答申より)平成23年)
キャリア教育コーディネーターとは、地域社会が持つ教育資源と学校を結びつけ、児童・生徒等の多様な能力を活用する「場*1」を提供することを通じ、キャリア教育の支援を行うプロフェショナルである。
常に学校や児童・生徒等の現状を理解し、キャリア教育コーディネーターとして一定の知識・技能習得後も自ら学び成長し続けていく努力を怠らず、我が国のキャリア教育の発展に努める。
*1「場」とは、ものづくりや職場での体験活動などの場所という狭義の意味だけでなく、地域社会が持つ教育資源を活用した学びの機会という意味を含む。
キャリア教育 = 職業教育 ではありません
将来の夢探しややりたい仕事探し、ではありません。
親や大人がレールを敷くことでもありません。危ないものを除けてあげることでもありません。
自分で考え、自分で答えを導き出し、歩いていくこと、軌道修正する力を育むことです。
挨拶、礼儀含め、社会的自立に必要なものを教えること、失敗体験、成功体験をすること…
体系的継続的に行う必要があります。
「社会人基礎力」と「基礎的・汎用的能力」
いわゆる「生きる力」と考えますが、それぞれ経済産業省と文部科学省(中央教育審議会)の定義を掲載します。わくわくワークなどでは、この力がつくように考えて企画、開催をしています。
「社会人基礎力」
<3つの能力/12の能力要素>
「社会人基礎力」とは
平成18年2月、経済産業省では産学の有識者による委員会にて「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を下記3つの能力(12の能力要素)から成る「社会人基礎力」として定義づけた。
1.前に踏み出す力(アクション)
~一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力~
・主体性(物事に進んで取り組む力)
・働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)
・実行力(目的を設定し確実に行動する力)
2.考え抜く力(シンキング)
~疑問を持ち、考え抜く力~
・課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力
・計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力)
・創造力(新しい価値を生み出す力)
3.チームで働く力(チームワーク)
~多様な人々とともに、目標に向けて協力する力~
発信力 (自分の意見をわかりやすく伝える力)
傾聴力 (相手の意見を丁寧に聴く力
柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)
情況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)
規律性(社会のルールや人との約束を守る力)
ストレスコントロール力 (ストレスの発生源に対応する力)
「基礎的・汎用的能力」
「仕事に就くこと」に焦点を当て、実際の行動として表れるという観点から、4つの能力に整理した。
包括的な能力概念であり,必要な要素をできる限り分かりやすく 提示するという観点でまとめたものである。この4つの能力はそれぞれが独立し たものではなく、相互に関連・依存した関係にある。このため、特に順序があるも のではなく、またこれらの能力をすべての者が同じ程度あるいは均一に身に付け ることを求めるものではない。
平成23年1月、中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」より。
(生涯に渡って育成される能力として「4 領域 8 能力」から平成23年に改定された。)
◇人間関係形成・社会形成能力
多様な他者の考えや立場を理解し、相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができると ともに、自分の置かれている状況を受け止め、役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画し、今後の社会を積極的に形成するこ とができる力である。
◇ 自己理解・自己管理能力
「自己理解・自己管理能力」は、自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について、社会との相互関係を保ちつつ、今 後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主体的に行動すると同時に、自らの思考や感情を律し、かつ、今後の成長のために 進んで学ぼうとする力である。
◇ 課題対応能力
「課題対応能力」は、仕事をする上での様々な課題を発見・分析し、適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力である。
◇ キャリアプランニング能力
「キャリアプランニング能力」は、「働くこと」の意義を理解し、自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位 置付け、多様な生き方に関する様々な情報を適切に取捨選択・活用しながら、自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力である。
NPO法人キャリア教育研究所ドリームゲートは、子どもにリアルな社会体験を、学校へさまざまな大人や社会を運ぶ、キャリア教育コーディネートの団体です。
社会に出て生きていくための力を育みます。
就労観や社会人基礎力だけでなく、礼儀、挑戦すること、失敗すること、やり直すこと、やり抜くことなどを様々な体験活動を通じて、伝えていきます。それには多くの大人の関わりが必要です。
子どもにとって身近な「憧れの大人モデル」を見つけるお手伝いをしたい。憧れがモチベーションになる!
大人もそれで襟を正して初心に返って変化する…!それにより地域が元気になることを目指しています。
(一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会認定キャリア教育コーディネーターがいます。ご相談ください)
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